推しのプロ野球選手が戦力外通告を受けた話
※この記事は、AnotherVision Countdown Calendar 2021の12/27日分記事の片割れです*1。
もう片方はこちら↓
(ここにリンクが入ります)
はい。えー、お世話になってます。
AnotherVision*27期のらいあです。
まず自己紹介を。
・役職
副代表
・今年の実績
東大ナゾトレSEASONⅡ第8巻*3に出演していました
・好きな球団
・推しの乃木坂46メンバー
伊藤理々杏、山崎怜奈、田村真佑、星野みなみ、与田祐希、佐藤璃果*5
・推しの櫻坂46メンバー
田村保乃*6
・プロセカの推しキャラ
小豆沢こはね、東雲絵名、鳳えむ*8、桐谷遥
冒頭の挨拶は、M-1で2位だったオズワルドさんの漫才の挨拶をお借りしました。1本目面白かったぁ……*10公式YouTubeで(たぶん期間限定で)見られるので全人類見てほしいです↓
あと僕が好きなネタ↓
さて、タイトルにもありますが、僕の推しであるプロ野球選手が「戦力外通告」を受けました。
オリックスバファローズの榊原翼投手です。*11
榊原選手を一言で表すと、、「投げっぷりの良い広瀬すず」です。
「広瀬すずってどういうこと?」と思った方は、今年パ・リーグで実現した「広瀬すず(投手) vs 広瀬アリス(打者)」を見てください。
ちなみにこの試合の榊原投手の成績は、
2 1/3回 被安打4 四球5 奪三振2 失点4(自責点 4) 防御率15.43*12
でした。そしてこれが2021年最初で最後の1軍出場だったため、これがそのまま2021年の成績となりました。
そして10月になると、戦力外通告を受け、支配下登録からは外れることになりました。
いま、支配下登録から"は"外れる、と書きました。
ですが、榊原投手はプロ野球選手でなくなるわけでもなく、オリックスから退団することもありません。実際、榊原投手はオリックスと2022年の選手契約を結んでいます。
しかし、育成選手としての契約となっています。
ここで、日本のプロ野球の「支配下登録」と「育成契約」の違いについて説明します。
支配下登録は、「1軍の公式戦に出場できる選手の枠」です。この時期たまにテレビに出てくるプロ野球選手は皆この支配下登録です*13。
一方、育成選手は、その名の通り「支配下登録に上がることを目標として、球団が育成する枠」のことです。
「じゃあみんな支配下登録でいいんじゃない?」となった方もいるかもしれません。しかし、支配下登録には「1チームあたり70人まで」という制限があります。そのため、球団から「この選手はうちの1軍で戦えるレベルにはない」と判断されてしまった場合、その球団の支配下登録から外されることになります。
これが「戦力外通告」です。
少し嘘をつきました。戦力外通告には、もう少し種類があります。
・支配下登録選手、あるいは育成選手に対して戦力外通告し、その選手とは次の年の契約を一切結ばないケース
→一般的にイメージされる「戦力外通告」がこれかもしれません。
・支配下登録選手がケガなどのため1軍の公式戦に出場できる状態でなく、回復に時間がかかるため戦力外通告し、支配下登録から外して育成選手として契約するケース
→今回の榊原投手のケースと似ているかもしれません。このケースで多いのは、トミージョン手術*14により実践復帰まで1年以上かかることが想定されるケース。*15
・最初の育成契約から3年経過、あるいは支配下登録だった選手が育成契約になってから1年が経過し、制度上戦力外通告を行わなければならないケース
(・戦力外通告ではないが、支配下登録の選手に対して次の年の契約を球団が提示せず、自由契約にするケース
→今年生まれた「ノンテンダーFA*16」と呼ばれるものです。)
いずれのケースでも、戦力外通告を出した球団ではない球団が、その選手に対して契約を行うことができます。
さて、榊原投手は2022年から育成選手として過ごすことになりますが、ここから支配下登録を(再び)勝ち取るには熾烈な競争が待っています。なぜなら、
現時点(2021/12/28)でのオリックスの支配下登録:65人
支配下登録の上限:70人
これから支配下登録になれる人数:5人
現在のオリックスの育成選手:17人
つまり、5/17の狭き門を潜り抜ける必要があり……
少し違います。
これから、
・新たに外国人を補強
・自由契約になっている選手を獲得
・金銭トレードで選手を獲得
など新たに支配下登録選手を獲得する可能性があります。
なので、5-α/17 の狭き門を潜り抜ける必要があります。
きつそう……
どの球団でもそうですが、育成選手が支配下登録に昇格する、そして1軍の舞台で活躍するのは簡単ではありません*18。
ですが、
がんばれ榊原!!!
再びマウンドで躍動する榊原を見られることを願っています。
この人ベイスターズファンのはずなんだけどなんでオリックスの選手について熱くなってるんだろうな……
*1:ところでこの記事が投稿されたのは、、、
*2:ここに注釈を1つ挟むと、一瞬7期ではないように見えてしまう
*3:https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594089153
*5:順番は「推しになった順」で、推しの中のランク付けではないです。
*6:写真集「一歩目」、良い。
*8:星4が出ない…
*9:トレーナーID442011603です
*10:2本目つまらない、ということではないです。
*11:125 榊原 翼選手名鑑2022 |オリックス・バファローズ
*12:要するに悪い成績
*13:たぶん
*14:肘の靱帯が損傷した選手(主に投手)に対して、体の他の箇所などから靱帯を持ってきて移植する手術。大谷翔平なども経験しています。
*15:読売ジャイアンツはこのケースの育成契約を2021年オフにたくさんやった。
*16:フリーエージェント。カタカナ語だと「自由契約」とは違う意味になりますが、それを書くと記事がもう1本できます。
*17:たぶんない
*18:ソフトバンクの千賀とか甲斐とかはこれをやってのけて、さらに日本代表になってオリンピックで金メダルを取った人たちです。バケモン。
大学の書籍部で漫画を買う
どうも、7期の Eddie です。
2021 年も残すところあと3日となりました。凍えるような日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。2022 年が皆さんにとってより良い一年になることを、心の底から祈念しております。いやマジで。
さてそんな風に他人の幸せを願うことのできる僕は、AnotherVision の極東■■戦略最高指揮官を務めています(都合上、一部を伏字にしています)。これは正式な役職名ではなく、僕が勝手に改めたものですが、来年以降もこの名称を受け継いでいけばいつか正式に認められるのではないかと考えています。いや、祈っていると言ったほうがいいでしょうか。皆さんの来年の幸運よりも、むしろこちらを熱心に祈っています。極東■■戦略事務局の後輩には、他のすべての規則を破棄するとしてもこれだけは守るように伝えるつもりです。
さてそんな風に肩書きの継承を願うことのできる僕は、謎解き制作においては主にテキストまわりを担当しています。とはいえ制作に参加することは多くなく、今年はもうテキスト班を名乗るのは無理かなと思っていたんですが、ありがたいことに駒場祭出品の持ち帰り謎「セント」の制作に補助として参加させていただいたことで、なんとか首の皮一枚残すことが出来ました。
「させていただく」という言い回しは過剰な敬語として批判されることも多いですが、この場合は本当に参加「させていただく」くらいの控え目な気持ちで参加したのだということは声を大にして言っておきたいし、余裕があればそういう入れ墨を額に入れておきたいと思っています。余裕があればですが。
自己紹介が済んだところで、今回の目次です。雑記ですので、テーマや繋がりはありません。
*同日公開のぽにょの記事はこちら
偏見的アナビ語辞典(執筆断念)
当初の予定では、AnotherVisionの中でよく聞くような言葉や、AnotherVisionに関わりの深い物事を、主に僕の記憶の中から採集したうえで、それらを極めて偏見的に解釈し独自の意味づけを行おうとしていました。
Another Vision
【意味】余計なスペース。
【用例】だから君の設計にはAnother Visionが多すぎるんだよ。建築科の1年からやり直したらどうだい?
しかし書いているうちに、これはコンプラに引っかかるのではないかという疑いが強まり、念のためにAVCC統括のえっふぃくん(正確には僕の心の中のえっふぃくん)に確認を取ったところ「これはあきまへんがな」とのことだったので、執筆を断念しました。
ただ現実のえっふぃくんに確認をしてもらう前に自分で思いとどまれたのは非常に良かったと捉えています。実を言うと去年のAVCCで、ほんのごく一部コンプラに引っかかって削除を余儀なくされた箇所がありました。その日から毎日こんぷら(こんぷらごぼう)を食べ、コンプラ(コンダムのプラモデル)を組み立て、コンプラ(Kong & Price)の曲を聴くことでコンプラ意識を高めてきましたが、今回はその成果を見せることができました。
以下、『偏見的アナビ語辞典』の中で掲載可能と判断されたものをいくつか。
学生会館のコンセント
【意味】貴重な存在。転じて、争いのもと。
【用例】社長にも物怖じせずに意見を言える島本さんは、この会社にとって学生会館のコンセントだ。
僕が議事録書くとホントにぐちゃぐちゃになっちゃうんで
【意味】面倒くさいこと。
【用例】「経理部の島本さん、また社長と喧嘩したらしいよ。」「えー、それは僕が議事録書くとホントにぐちゃぐちゃになっちゃうんでだね。」
別解あったわ
【意味】やるせない気持ち。
【用例】結局社長のお気に入りが出世していくんだもんな。そりゃ島本さんだって別解あったわにもなるよ。
『かぐや様は告らせたい』を買ったぜ!書籍部で!
昨年の9月、僕はジュンク堂吉祥寺店で漫画『かぐや様は告らせたい』を19冊購入しました。その経緯については去年のAVCCの記事をご覧ください。
その『かぐや様』なんですが、12月17日に第24巻が発売しました。
僕はしばらく忙しく過ごしていたこともあって、発売情報については事前に関知していなかったのですが、17日の昼、本郷キャンパスの図書館でTwitterを見ていた(もちろん勉強の息抜きとして)ときに偶然それを知りました。
あら、いいじゃない、と思って、そのまま書籍部に行って購入することに決めました。
もう僕も、表紙にかわいい女の子の絵が載っているとか九州男児としてのプライドだとかを気にしてラブコメ漫画を買うことに躊躇したりはしません。慣れましたから。
ただ今回は、大学の書籍部というのが若干の難点です。ジュンク堂やTSUTAYAなど一般の書店とはわけが違います。大学の書籍部は、第一義的には学術書を買う場所であり、大学生協会員に対する書籍価格10%オフサービスも、基本的には学業支援のための制度だと思います。
そういう場所で漫画のような娯楽的傾向の強い本を買うのには、多少の心理的抵抗があります。俺はここで『かぐや様』を買ってもいいのか? 俺は『かぐや様』を自分の学業に役立てるつもりなど微塵も無いんだぞ? 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』だぞ? 『かぐや様は告らせたいの倫理と資本主義の精神』じゃないんだぞ? それなのに大学生の特権を利用して10%オフで買ってもいいのか?
そういう精神的苦悩を内に秘めつつ、書籍部に入りました。
入るとすぐに、レジの真横の棚に『かぐや様』第24巻が並んでいることに気がつきました。さすが発売日だな、書籍部にも置いていやがる、と嬉しく思いました。しかし同時に、これからそれを買うことへのプレッシャーも感じました。
もしかしたらこれは試されているのかもしれない。大学の書籍部に置いてある漫画は、商品ではなくて、書籍部で学術書ではなく漫画を買ってしまうような腑抜けた大学生を選別するためのトラップなのかもしれない。
イラストやデザインの入門書と一緒に買うならまだしも、漫画単体で買ってしまえば即刻アウト。学生証の提示を求められ、名前と写真を控えられて、次回利用時からは「あ!基本的には学術書の購入を手軽に行えるように設置されている大学の書籍部で、しかも生協会員を対象とする書籍価格10%オフ制度が学業支援を目的としたものであることを当然理解していながら、平気で個人的娯楽のために漫画を買うことのできる井手さん(僕の本名)、いらっしゃいませ」と言われるような事態に陥ってしまうかもしれない。それはかなりまずい。
というのはまあ行き過ぎた妄想で、まさか大学の書籍部がそんな乱暴なことはしないでしょうが、いったん僕は『かぐや様』から離れ、店内をぐるっと見て回ることにしました。腑抜けた学生の烙印を押される・押されないに関わらず、大学の書籍部で、しかも入ってきていきなり漫画を買うというのは、やはり恥ずかしかったからです。店内で適当に時間を潰すことで「俺はかぐや様24巻を買うためだけに書籍部に来たんだぞ!」というオーラを消すことにしました。
そこで僕は何となく哲学書コーナーに行き「最近俺カントの純粋理性批判の内容に疑問を感じているんだけど、この疑問を自分の学術的主張の段階に昇華する上で役立つような優れた研究書ないかな~」というような雰囲気を全力で醸し出したり、「ああこういうやつが将来の日本を背負っていく人材になるんだろうな」と周囲から尊敬される天才学生のごとき威圧感を放とうと努力しながら話題書を読んだりして、機が熟すのを待っていました。
そうしている内に、2人の男子学生が書籍部に入ってくるのが見えました。なんと彼らは『かぐや様』を手に取ってそのままレジに向かったのです!
驚きました。まさか志を同じくする者がいたなんて。しかも「かぐや様を買いに来たぞ!」オーラを消さず、鼻息荒いままに堂々とレジに並ぶなんて。
僕は、今しかないと思いました。冷静に考えれば愚策とも言えるんですが、僕は『かぐや様』を手に取って彼らの後ろに並びました。『かぐや様』、みんなで買えば、怖くない。そういう気持ちでした。そしてとうとう大学の書籍部で、浅ましくも漫画を購入しました。
レジ打ちをしていたのは比較的年配の女性でしたが、3人連続でラブコメ漫画を買いに来るという惨状を見て、「ああ、東大も落ちたな」と思われたかもしれません。もしそうなら東大生の皆さん、ごめんなさい。
あと『かぐや様』がたくさん売れたことで、「2021年、東大で最も売れた本!」として宣伝されるのがラブコメ漫画になってしまう可能性も0ではなくなりましたが、もしそうなってしまったらごめんなさい。あとこういう発言をすることで「東大で最も売れた本は、真面目な本でなければならない」という印象を不必要に与えてしまってごめんなさい。あと「ラブコメ漫画は真面目な本とはなり得ない」という誤解を生みかねない発言をしてしまってごめんなさい。先回りして謝ることで批判を避けようとしてごめんなさい。あとこの前僕がイライラしていたときに家に勧誘にきたcoopの人に冷たい態度をとってしまってごめんなさい。
えーっと、なんかもう話が逸れてしまったんですが、要するに僕が何を言いたかったかというと、例えば京大の書籍部でバカっぽい本を大量に買えば、「京大で最も売れた本」をバカっぽい本にすることができるよね、ということです。
noteを書こう!
ご存じの方も多いと思いますが、noteとは主に文章の形で情報を発信できるプラットフォームです。ご存じの方も多いことに期待して詳しい説明はしませんが、まあ簡易的なブログみたいなものです。Twitterと同じように、誰かをフォローしたり、記事に「スキ」(いいね)をつけたりすることも出来ます。ちなみに誰かがスキしてくれた時に自動表示するお礼の言葉を設定することも出来ます。よくわからないという人は、試しに僕のnoteの記事にスキしてみてください。なんとnoteでは、アカウントを持っていない人でもスキをつけることができます(狡猾な誘導)。
みなさんも、たまには長文発信してみるのはいかがでしょうか。Twitterやアドベントカレンダーだけでは書ききれないこと、書けないこと、いろいろある人もいると思います。noteなら、好きな時に好きなだけ書けますよ(もちろんコンプラは守らないといけませんが)。まとまった文章を書く練習としても有効だと思います。書かなくても、いろんな人の投稿を読むだけでも楽しいですよ。とりあえずアカウント作成だけでもどうぞ。
僕のアカウントはこちらです。
今年の8月から始めました。Twitterもインスタもそこまでやってないので、今はnoteがメインの情報発信媒体です。月に何本か、まあ何かしらを書いています。謎解きの話などはしていません。
本当はこの記事に合わせてnoteにも一つ投稿して、ここにリンクを貼りたかったんですが、間に合いませんでした。近日中に何か書くと思います。とりあえずここには過去のいくつかの記事のリンクだけ貼っておきます。ただの宣伝ですが、まあアドベントカレンダーの続きだと思って、よければ(以下の記事は、AnotherVisionとは無関係に個人として投稿したものです)。
おわりに
全部読んでくださったのかどうかはともかく、最後までスクロールしてくださってありがとうございました。そして今年もアドベントカレンダーを企画・統括してくれたえっふぃくん、および僕の心の中のえっふぃくん、本当にありがとうございました。ではみなさん、よいお年を。
【第一稿】テキスト班マニュアル
テキストマニュアル
文責:ぽにょ
《目次》
このドキュメントの目的
テキスト班の仕事
仕事の意義
仕事の種類
仕事の流れ
非テキスト班にお願いしたいこと
その他Tips
【このドキュメントの目的】
テキストという技術職が何をしているかの可視化。
テキストは技術職のなかでも地味な部類なので、仕事が理解されないことによる弊害があったり、テキスト班に入りにくかったりする。したがって、テキストの仕事を明文化しようと試みている。
【仕事の種類】
対外的なテキスト全てが仕事の範囲だが、この文章では特に謎解きコンテンツ制作にテキストとして参加した人が担当する仕事に注目する。
[仕事の例]
コンテンツ内
・タイトル
・司会原稿(前説・解説)
・注意事項
・ストーリー
・コンテンツ上説明が必要な概念についての説明
・指示文
コンテンツ外
・キャッチコピー
・告知用文章
【仕事の流れ】
①発注、確認
主にMから発注が来る。書いてほしい内容、書かないで欲しい内容、分量、スタイル(文章のテンションを含む)などが発注に含まれていると理想的。含まれていない場合や追加で聞く必要があることは聞いて、擦り合わせを行う。
②書く
実際に書いてみる。書いてみないと始まらないので書く。迷った表現に関しても書いて見比べることが大事。書く。
③チェック
DM、その他のテキスト班を中心にテキストをチェックしてもらう。分かりやすいか、バグはないか、文法的リズム的に問題がないかなどをチェックしてもらう。出来るだけ複数の人に見てもらうのが好ましい。
(④その後)
テキスト班の書いたテキストで仕事が終わることは多くない。基本的にはデザイン班やシステム班に渡して反映してもらうことが多い。ので、きちんと締切を守り、後の仕事に響かないようにしよう。
【非テキスト班にお願いしたいこと】
・テキスト班は複数人声をかける。
テキストは他人にチェックしてもらうことがすごく助けになるもの。基本的には最低限2人には依頼してお互いの文章をチェックしあうのが理想的。もしくはチェック用に一人外部から人を呼んで欲しい。コンテンツ制作にテキストが一切ない、ということは本当に稀なケースなので、軽視せず、基本的には一人(+助っ人)でもいいので声をかけるべき。
・発注では、分かり切ってると思っていることでも言語化する。
テキストを書く行為は今まで会議で曖昧になっていた部分の境界をはっきり引く行為になることもある。どの話をどれくらいの深度でするべきなのかは謎解きの難易度にも関わることもあるので重要なところ。
【その他Tips】
・議事録を取るのは意外とみんなできる訳ではない、かも。
テキスト書ける人は言語化や構造化が上手い傾向にあり、かつ議事録を取るにはそういう能力が求められがち。意外にも議事録を後で見た時に理解しやすい議事録を書くのは難しいので、テキスト班の人は積極的に書く担当に立候補してもいいかも。そして、議事録書くの得意な人は意外とテキスト班に向いているかも?(ただし、速く書くのは苦手だけどゆっくりなら書けるという人もいるので必ずしもイコールではない。)
・テキストを書く時、必要なのは、言語化と構造化。
もちろん文章の上手さや語彙力は武器になる反面、謎解き制作においては、最低限、必要な情報を必要な深度で確実に伝える、ということがとても重要になる。そのためには言語化と構造化が重要。制作している上で常識、前提となっている概念もしっかり言語化して説明する、そしてそれらの概念たちを適切な順番で並べたり、概念の一般性のレベルに合わせてインデントするなどが必要になる。
・書いてみることが大事
最初から素晴らしい文章が書けるぞ!と思って書く人は少数。自信がないところは補ってもらおう、色んな人にアドバイスを貰おうという前提で一旦書いてみることが大事。語感とかも書いてから見直していこう。書き始めることが大事。
音楽と、物語と、
こんにちは。9期のAnnです。
さて、私の番が回ってきてしまいました。
とりあえず、自己紹介から始めましょうか。
名前:Ann*1
年齢:19歳
Twitter:@Mr_Ann3
謎解き歴:期間にして4年、実質は1年くらい?*2
得意なタイプの謎:論理パズル、伏線整理*3
苦手なタイプの謎:上記以外全部(解けないだけであって嫌いではない。)*4
謎解き以外の趣味:音楽*5、読書*6、マーダーミステリー*7
アナビで何してる?:主に文字を書くお仕事。ストーリーとか台本とか。Webと音楽を勉強中。あとは、いつかディレクター(制作指揮)をやってみたいですね。
こんなものでしょうか?特に特筆すべき特徴も面白味もないないただの凡人ですが...
…おっと、いけない。自嘲しがちなのは悪い癖です。
まえがきというかなんというか
ところで。
以前、私が身内用のアカウントでこんなツイートをしました。
このAVCCのことなのですが、これが想像以上に人の目にとまってしまったんです。*8*9
自分で自分のハードルを上げてしまった。ああ、胃が痛い...
適当に今年の振り返りでもしとくか、と思っていたのに、そういうわけにもいかなくなってしまったので。
さて、何を書こうかね。
思案
テキスト書く人を名乗っているくらいだから、何かストーリーでも作るべきだろうか。といってもなあ…そう簡単にいい感じのストーリーが思いつくでもなし。どうしたものか。
そんなことを考えながら、私の浅い引き出しを引っ掻き回してみると。
出てきたのが、BGMでした。
BGMは、世界観の演出という点においてとても強い力を持っています。謎解き公演、マーダーミステリーに限らず、多くのエンタメにはBGMがつけられています。*10
つまりですね。この力をお借りしようと思ったわけです。
こうして、BGMから私が想像した世界観を、SS(ショートストーリー)として書いてみよう!という完全自己満足企画が生まれました。
今回使用させていただいたBGMは、フリーBGM製作者の「しゃろう」様のBGM。素敵なBGMをたくさん公開されている、すごい方です。今回取り上げた3曲以外にもいわゆる「神曲」がたくさんあるので、ぜひ聞いてみてください。
では、企画を始めていきましょう。稚拙な文ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。
一
朝。
僕は、アラームの代わりに設定した楽しげな音楽で目を覚ました。
手の届く距離にあった携帯電話を手に取り、時計をみて———
——まずい、寝過ごした!
音を立てて飛び起きた。
約束の時間まで、あと1時間。
大急ぎで身支度を整え、昨日脱ぎ捨てた上着をつっかけ、家を飛び出す。
外は、よく晴れたいい天気だった。朝の秋風が少し冷たい。
深呼吸をすると、肺が新鮮な空気で満たされた。
歩道を歩きながら、イヤフォンを耳に挿す。流れてくるのはいつもの音楽。
人の少ない朝の通りに、音楽が作り出すささやかな一人の世界。毎朝のこの時間が僕のお気に入りだ。
ルーティーンってやつだろうか。僕は毎朝、いつも同じ音楽を聞く。こいつを聞かないと一日が始まらない気がする。
今日、違う曲を聴いてみようと思ったのは、ただの気まぐれだ。
たまにはそんな日があってもいいさ。なにせ、今日は特別な日なのだ。
いつもと違う曲。僕のひとりの世界の色が、ちょっとだけ変わる。不思議な気分だけど、悪くないな。周りに変に思われないように少しだけ、歩く足が弾んだ。
駅に向かう道すがら、いつもの自動販売機に、上着のポケットに仕込んでおいた100円玉を入れる。いつも通り、お茶が入ったペットボトルを買おうと思ったのだが。
イヤフォンから聞こえてくる、いつもと違う音楽がそうさせたのだろうか。普段は目に留めることのない小さな缶のサイダーが、不思議と目を引いた。
——もう10円、あったっけ?
約束の時間まで、あと30分。
駅のホームでさっき買ったサイダーを開ける。駅まで軽く走ったからだろう、炭酸が吹き出した。それだけならまだ良かったものの、焦って缶を落としたものだから大変だ。もう大惨事としか言いようがない。ああ、せっかく買ったサイダーが...
しかも、線路側に向かって転がっていく缶を慌てて追いかけていたら、そいつを踏んですっ転んだ。落ち着け!自分!
どうも浮き足立っているらしい。自分で言うのもなんだが、心ここにあらずって感じだ。
———まあ仕方ないさ。今日は特別な日なのだから。
約束の時間まで、あと15分。
電車を降りる。
改札を抜ける。
いつもと同じようで、いつもと違う。
今日は、特別な日だ。
約束の時間まで、あと5分。
泡立つ心、はずむ足取り [inspired by “しゅわしゅわハニーレモン350ml”*11]
二
月が綺麗な夜だった。
俺は、木が鬱蒼と茂る森の中、一際大きな木の下に横たわっていた。
傷だらけの体は弱々しく痩せ細り、もう立ち上がる気力も体力もない。
———人間から、あれだけ恐れられている存在の人狼である俺が、こんな姿になっちまうとはね。
そんなことを、自嘲気味に考えていた。
始まりは、ちょうど一年前。今日と同じように、月が綺麗だったのをよく覚えている。
俺は、ある山奥の、人狼が集まって過ごす里の一員だった。人から恐れられ、疎まれ、避けられる存在である人狼は、人に見つからぬよう山奥で集まって過ごす。俺がいた里の他にも、各地に同じような里があるという話を聞いたことがある。
なぜ、人間は人狼を恐れるのか。その理由は単純だ。
俺たち人狼は、人を喰う存在だからだ。
夜になると里を出て、山に迷い込んだ人間を攫う。人間の姿をし、正体を隠して人間を騙すこともある。そうして、里に人間を連れて戻り、その人間を喰うのだ。
別に人間を食わなきゃ死ぬとか、そういうわけではない。他のものを食べたって生きていける。ただ、人食いは人狼の習性だ。それを疑ったり、やめようとか言い出す奴は、俺の周りにはいなかったし、俺もそうだった。
——あの少女と出会うまでは。
彼女とは、前に俺が獲物を探しに行った時に、森の中で出会った。
道に迷っているようでもなく、不思議な雰囲気をまとっていた彼女に、俺は思わず話しかけていた。いつもなら獲物である人間と話すことなどないのに、だ。
「お前、こんなところで何してるんだ?」
そう言ってから、俺は自分の姿に気づいてしまった。周りが暗かったのもあって完全に人間に変身していたわけではなかったのだ。大きく鋭い爪を備えた獣の腕や、牙の並んだ口元を見て、彼女は驚いた様子を見せた。
逃げられるか、攻撃されるか。そう思っていた俺だったが、彼女の行動はそのどちらでもなかった。
「すごい。人狼って、本当にいたんだ!私の名前は■■■。あなたは?」
俺の姿を見て驚かないどころか、興味を見せた彼女に、俺の方が戸惑ってしまった。
里に帰った俺は、その日の不思議な出来事を思い返していた。
結局、彼女とは一晩話し込んでしまった。色々な話をした。
人間と、人狼という種族のこと。
彼女や俺の住む場所のこと。
なぜ、俺が彼女を喰おうとしなかったのかは、俺にもよくわからない。ただ、
「私は、人間と人狼はきっと仲良くできると思うんだ。君もそう思わない?」
という彼女の台詞が、不思議と頭から離れなかった。
彼女が人狼に襲われて死んだのは、その数日後のことだった。
俺の里の誰かが言っていた、「今日見つけた獲物」の特徴が、彼女と寸分違わず一致していた。
その話を聞いた俺は、何を考えたのだろうか。もう、よく覚えていない。
ただ、気づいた時には、俺は里を出ていた。
里を出たあとは、当てもなく歩き続けた。
“人間と人狼は仲良くできる”という彼女の声が、何度も頭の中で繰り返されていた。
彼女のことをたどれる記憶は、もうこの言葉しかない。
——この言葉に従って生きよう。彼女の望みを叶えるために。
それからは、人狼である俺を受け入れてくれる人間を探すため、旅を続けた。
だが、やはりそんな人間は見つかるはずもなく、俺は人間の集落を訪れるたびに、話す間もなく追い返された。ものを投げつけられたり、武器で追い払われたりすることも一度や二度ではなかった。
完全に人間に化け、取り入ることも俺にはできた。それに、十数人程度の人間なら、俺の力があれば簡単に無力化することだってできただろう。
でも、俺はどちらも選ばなかった。
ただ、人間たちの攻撃に、抵抗することもなく耐え続けた。
彼女のように、「人狼である俺」をそのまま受け入れてくれる人間が、きっとどこかにいると信じていたのだろうか。でも、そんな人間が現れることはついぞなかった。
それほどまでに、彼女は特異で、特別な存在だったのだ。
結局、何も変わらなかった。人間と人狼が仲良くするというのは、夢物語だったのだろうか。
心身ともに疲れ果てた体は、もうぴくりとも動かない。
もう、何も聞こえない。視界もぼやけてきた。
俺は、このまま終わるのか。
そう思い、空を見上げると。
———そこに、彼女がいた。
彼女は、笑っていた。
俺がここに来るまでのことを全て見てきたかのように。
全て知っている、とでも言うように。
彼女の口元が、動いた。
「ありがとう」と。
そう言ったように見えた。
結局、無力な俺は彼女の望みを叶えることはできなかった。
でも。
彼女の望みを叶えるために生きた、俺のこの生き方が、彼女のためになったのなら。
それを、彼女に伝えることができたのなら。—————
体の感覚がなくなっていく。もう、痛みも空腹も感じない。
彼女の姿も、もう見えない。
やっと、終われるのか。
俺は、そっと目を閉じた。
Rest In Peace [inspired by “人狼のための子守唄”*12]
三
「文章とは高度な遊びだ。」
誰の言葉だったろうか。思い出せないが、この言葉が強く印象に残っている。
誰の言葉か思い出せないのだから、その人がどんな意味で言ったのかも当然知らない。まあいい。自由に解釈することくらい、これを言った“誰か”も許してくれるだろう。言葉とはそういうものだ。
書き手の頭の中にある景色を、色も、音もない、文章という媒体に落とし込む。白い紙に、黒い線。これ以上にシンプルな媒体を、私は他に知らない。
そしてその景色は、読み手の頭の中で復元される。ただの線の集合体が、複雑な色を、音を、手に入れる。なんとも不思議な現象だ。
文章という不思議な媒体を通じて、あまりに多い制約のもとで頭の中に描いた景色を伝え合う。
これを高度な遊びと呼ばずしてなんと呼ぼう?
書き手が描く世界と、読み手が復元する世界は、必ずしも同じものではない。むしろ、違うところの方が多いかもしれない。さらに、読み手が違えば、復元される世界も変わってくるだろう。同じ文章で伝え合ったはずなのに、誰一人として全く同じ景色を描く者はいない。それが、この「高度な遊び」をより面白くしているのだと思う。
読み手の中には、どのような世界が描かれているのだろうか。そんなことを考えている時間が、私は好きだ。
これを読んでいる“貴方”の中には、どんな世界が描かれているのだろうか。
“貴方”がみた“僕”は、どんな様子だっただろうか。
“俺”は、“貴方”にどんな表情を見せていただろうか。
“貴方”の世界に住む“私”は、どんな姿をしているのだろうか。
そんなことを考えながら、筆を進める。
良い気分だ。
From me, To you [Inspired by “You and Me”*13]
あとがきのようななにか
はい!
いかがでしたか?
思ったより上手く書けなかった部分も多いのですが、お楽しみいただけていたら、これほど嬉しいことはありません。
とりあえず、私としては楽しく書けたので満足です。今度はもっと良い文章を書きたいですね。精進します。
三つの文章ですが、あえて設定がぼかされているところがあります。(私の文章力不足で表現できていないところも多分あります。反省。)これについてはあまり語るつもりはありません。ご自由に想像していただければと思います。
以下、三作の感想などを軽く。
一作目。
いつもと少し違う朝に心を躍らせる“僕”のお話。何度も出てくる“特別な日”という言葉ですが、何の日だったのでしょうね。”約束”は、誰と結んだものなのでしょう。実は私の中でも明確な設定はありません。(私の中での想定、というか想像はありますが、それが“僕”のものと一致しているかは、私にもわかりません。)
みなさんは、どう思いますか?
二作目。
人を愛してしまった人狼である“俺”のお話。ちょっと長めでした。この話がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは、みなさんの判断にお任せします。無駄に長くなってしまったところもあり、もう少し表現力があればもっと良い感じにできたのに...と少し残念だった作品でもありますが、世界観が伝わっていれば嬉しいなあと。
三作目。
お気づきかもしれませんが、この作品の“私”は、今これを書いている私、Annのことです。この文章に書いてあることは、私が考えていることそのままだったりそうでなかったりします(?)。文章という媒体そのものへの愛を語ってみました。イタいですね。これを書いている時が一番楽しかったです。
さてさて。もう5000字を超え、読み進めている人も減ってきたことでしょう。(ここまで読んでくれた方、貴方は優しい人です。ありがとうございます。)
ここらで、この記事はしめさせていただきましょう。
それでは、またどこかで。
*1:HNの由来は、好物の「杏仁豆腐」から。(正確にはもう少し複雑な経緯がありますが割愛。)実はダブルミーニングですが、もう一つの由来がわかる方、いらっしゃいますかね。ヒントはTwitter ID。
*2:高一の終わり頃に初めて行ったのがSCRAPの「終わらない学級会からの脱出」。それ以来は半年に一回ペースでライトに通っていました。本格的に沼にハマったのは大学入ってからなので、実質の歴は1年ちょっとですかね。
*3:そもそもこれらが「謎」なのかっていう話は置いておきましょう。なぜかって?これが謎じゃないなら僕は「あらゆる謎が解けない人」になるからです。
*4:謎解き作品の好き嫌いはあっても、謎の好き嫌いはあまりない人です。解けるか解けないかは別。
*5:ジャズとロックが好き。ピアノとドラムを嗜んでいます。
*6:雑食。香月日輪氏と綾辻行人氏の大ファンです。(両氏はジャンルも作風も全然違いますが。)
*7:ゲームマスターも、プレイヤーもやります。一緒にやりましょう。
*8:なんで。
*9:こんなことを言ってはいますが、期待していただけるのはありがたいことです。本当に。感謝こそすれ決して悪くは思っていませんので、何卒。
*10:最近は、BGM付き持ち帰り謎なんてものもあったらしいですね
*11:https://www.youtube.com/watch?v=q-tTJlz79_c
12/24 EMの記事
こんばんは、7期のEM(@E_MAZE_M)です。
普段は謎制作得意ニキをやっています。
なんやかんやでクオリティ低めの10個の記事を書きました。
とりあえず「1. はじめに」くらいは読んでみてください。
記事本編は以下のリンクからご覧ください。
おわりで〜す
オタクに優しいギャルも、ドジっ娘メイドも、いるんだよ
AVCC2021 12/25 担当、7期の鎌鼬(@Wind_Beast)です。
世間は何やら浮かれムードのようですが、文章の上ではそういったことはあまり関係ありません。
なぜなら、この記事を読むのが今日とは限りませんし、逆に今日これを読んでいる人がそんなムードの中にいるとは思いません。思いたくありません。
あなたに言っているんですよ。そう、あなたです。
といっても、ウケを狙っているタイトルの割にはさっぱりとした記事にしたつもりです。最後までお付き合いいただければと思います。
ちなみにAVCCの今日の担当としては僕は裏番組で、表の担当者は東大生プロ雀士のいつきさんです。
麻雀プロの世界の話と、それと例年通り有馬記念の話をしてくれています。ぜひそちらもどうぞ。
VTuberが最近流行っているらしい
前置きは少なめに本題に入っていきましょう。見出しにもある通りVTuberの話です。
流行っていると聞いて、「そうなの?」と思う人がいれば、「いや、最近っていつの話だよ……」と思っている人もいるでしょう。
それもそのはず、この手の言葉なんて毎日のように言われています。
ただ、最近改めて流行の波が広がっていることも事実です。
例えば、この「AnotherVision Countdown Calendar」という企画が2017年に始まって今年で5回目になるわけですが、"VTuber"という単語が出てくる記事は多くあれど、記事一本丸ごと使って布教するものが出たのは今年が初めてです。
熱量のある記事を読みたい方はこちらをどうぞ。
これを読んでいるあなたも、インターネットのどこかしらで話題くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
あのヒカキンがVTuberになったり、Youtubeでのスーパーチャットの合計金額ランキングでは上位がVTuberだらけだったりと、大きな話題も少なくはありません。
謎解きの面で見ても、今年は大手グループのにじさんじやホロライブがイベントを開催したこともありました。*1*2
オタクが本当に必要だったもの
「VTuberが流行ってから日常系アニメが衰退した」なんて噂があります。
又聞きの又聞きのその又聞きみたいなものなので話自体の信憑性については疑問があるところではありますが、その主張については一理あるとも言えます。
VTuberは基本的に個人の活動ではありますが、コラボで配信をすることも多々あります。その時は一緒に配信をしているわけですから、必然と会話をすることになります。
その会話の内容は、何気ない日常の話だったり、時には仲の良さが伺えるような小突き合いをしたり、ジョーク交じりの話をしたりなんかもするでしょう。
そんなやり取りは、「好きなキャラクターが会話をしている」という風景を見たかったオタクにとってまさに求めていたものなのではないでしょうか。
なんだ、もう漫画を読まなくても、ほぼ毎日のように仲のいい女の子たちの会話を眺めていられるんじゃないかと、そう思われるようになってしまったというわけです。
言ってしまえば「事実は小説よりもてぇてぇ」ということなのでしょうね。*3
君は主人公になれる
日常系以外にも、人気な小説や漫画のジャンルは数多くあります。
そんな中でここ数年で人気なフォーマットの一つに、「◯◯さん」があります。例えば『からかい上手の高木さん』とか『宇崎ちゃんは遊びたい!』とかのことです。
「◯◯さん」漫画にたいてい共通していること、それは冴えない主人公目線で物語が進んでいくということです。主人公がヒロインと他愛のないやりとりをしたり、時にはいい感じの雰囲気になったり。
そんな主人公は、ヒーロー漫画のように世界を救いもしなければ、スポーツや音楽で世界一を目指しているわけではありませんが、ヒロインとの楽しい日常が保証されています。
これってまさに、VTuberの配信を見て、コメントを通じて会話をしている視聴者そのものであると言えないでしょうか?
VTuberの配信を見ているとき、オタクは「◯◯さん」漫画の主人公になっているのです。
フィクションにしかいないと言われていた存在は、現代の技術によって"生きている"存在となったのです。
オタクに優しいギャルや、
ドジっ娘メイドは、
ここにいました。
オタクはみな、あの日あの時読んだライトノベルや漫画の幻想を、常に抱き続けて生きているのです。
声のいいイケオジだって、
エッチな女騎士だって、
もう、いない存在ではないのです。
議論は続くよ、どこまでも
VTuberはキャバクラに例えられたり、地下アイドルに例えられたり、それらの話題が尽きることはありません。悲しいことに、オタクはお気持ちを語りたがる生き物です。
話はいくらでも広がるかもしれませんが、この記事ではここまでとしましょう。
そうそう、なんでも揃うことでお馴染みのAVCCにはVTuberが書いた記事だってあります。(びっくり!)
内容はVTuberとは関係なく、「言葉」についてのお話なので興味がある方はどうぞ。
AVCCは今年も、今日では終わらず12/31まで続きます。
新年を迎えるまでの暇つぶしとして、ゆっくりお付き合いください。
— 名取さな🍆 (@sana_natori) 2018年12月20日
おしまい。
*1:にじさんじ謎解きイベント『名探偵シェリン&三枝 最初の事件〜いなくなった文野環をさがせ!〜』
https://event.nijisanji.app/nekowosagase/
謎制作:QuizKnock
*2:ホロライブ謎解きイベント『hololive ERROR ~ 青上高校からの脱出』
https://hololiveerror.hololivepro.com/
謎制作:よだかのレコード
麻雀プロの収入の実情 ~有馬記念予想を添えて~
はい。初めましての方は初めまして。お久しぶりですの人はお久しぶりです。AnotherVision5期のいつきです。詰まるところの老害です。最近はもっぱらイベントだけ顔を出すおじさんになりました。マダミとかポーカーする若い期の人達はギリギリ知ってるかもしれないですね。
はい。まぁそんなこんなで、いつきってどんな人なの?って言われると、普段麻雀プロやっててギャンブルを良くしてる人なんですよ。今日は麻雀プロって儲かるの?って話と、明日26日に行われる有馬記念の予想を書こうと思います。
さて、私辻本一樹は日本プロ麻雀連盟という団体に所属する麻雀プロとして普段は活動しております。その話を詳しくしていこうと思うのですが、まずは麻雀プロの活動って何してるん??って話ですね。
麻雀プロとしての活動は、実はほとんどなかったりします。月に1回(年10回)のリーグ戦への参加(ほぼ必須)、その他各大会(出場は任意)の大会への参加くらいしかありません。各大会の参加具合によって活動頻度が決まりますが、平均すると月2~3回くらいかも知れません。
試合自体はほとんどが土日に行われるため、社会人兼麻雀プロという方も多くいらっしゃいます、ていうか半数以上そうかも。平日の試合も無くはないのですが、基本的にはそういう大会はエントリー日が選べる試合です。もしくは大会のbest16などの放送対局と言われる、YouTubeやOPENRECなどの媒体で生配信が行われる試合の場合も平日にある場合があります。
まぁそんなこんなは置いておいて、本題は麻雀プロの収入ですね。
今から今年出た大会の一覧、及び出場費を下に羅列していこうと思います。こんなことをしたことがある麻雀プロいない気がします。本邦初公開ですね。
・鳳凰位リーグ戦(前期後期それぞれ5節)1万円×10節
・マスターズ 1万円
・十段戦 7千円
・WRCリーグ(前期後期各5節) 5万円
・新人王戦 1万円
・若獅子戦(2回) 5千円×2
・特昇リーグ 18000円
(以上が日本プロ麻雀連盟公式タイトル戦)
・最強戦プロ予選 1万円×3
・EX風林火山ニューメンバーオーディション 4万円
ざっとこんなもんでしょうか。実はまだ書いていないのも少しあるのですが、上記のエントリー費の合計が27.5万円となります。
・・・え?高くね???????
我ながらびっくりしております。冷静に、そんなに払ってたらそら一生金欠やわなあって感じです。楽しいのでいいんですけど!!
さて、支出については上記のようになっていますが、それでは収入の方はどうなっているのでしょうか。
・WRCリーグ決勝進出賞金 10万円
・・・以上になります。はい。それだけです。
いや本当にこれだけなんですよ。皆さん的には、え?プロとかいってる割に収入ほぼ無いやん???って気持ちになると思うんですけど、本当にこんなもんなんです。何なら、若手プロの中では賞金があるだけ優秀な方なんです。というか相当優秀です。
差し引き、一年での収支-17.5万円なわけですけど、まあ麻雀プロっていうのはあくまで資格みたいなものなので、大事なのはこの資格を生かして何をするかなんです。何もしていないんですけど。
こういう現状があるので、ほんと気軽に麻雀プロならへん?みたいなことは言えないんですけど、もし興味がある人がいたら相談は全然乗ります。
麻雀プロの話はこれくらいにして、じゃあこの麻雀プロとしての負債をどうやって挽回するか?
もちろん有馬記念ですよね????
てなわけで最後に有馬記念の予想を少し書いて終わりにします。
◎10 エフフォーリア
今の日本の競馬界で一番強いのはこの馬だと思っています。最初は疑ってたんですけど、あの天皇賞秋とか諸々を見ると実力に疑いの余地はないですね。
エピファネイア産駒ということで距離も問題なし。枠も10番ということで大外じゃなかったので耐えてますね。よって自身の◎
○9 ステラヴェローチェ
M1を和名のコンビが勝ったときは3歳馬が来る、、ってバイト先の先輩が言ってたので対抗にしました。嘘です。普通に対抗です。
地力はもちろんエフフォーリアに劣るとは思っているのですが、少し馬場が悪くなりそうな天気予報なので、その場合はこの馬にもかなり期待が持てるかなと。もちろん距離等の適正も大丈夫だと思うのでこの印に。あと調子いいミルコは本当に強いので期待してます。
▲5 ディープボンド
ゲートをスムーズに出て前目につければかなり上位に食い込めると思うんですよね。和田騎手は信用してないんですけどそれでも、、、もちろん距離適正も○
△7 クロノジェネシス
いやこの馬は強いんですよ、強いんですけど。騎手はルメールで文句なし、有馬記念を制覇した実績もあるし、枠もいい枠を引いたんですけど、それでも、、、、
海外帰りという点がかなりのマイナス要素、さらには調教も良くないし、オッズも美味しくない、、っていうのでこの印です。来ても驚きはしませんが、頭はないんじゃないか、2,3着で買えばいいかなって思ってます。
☆3 モズベッロ
馬場がかなり渋れば抑えようかなって馬。ただそれだけ
☆11 アリストテレス
まあほとんど来ないとは思うんですけど、この馬ありうるとは思うんですよねえ。距離も大丈夫ですし、中山で走ったこともある(不良馬場ですけど)。騎手は武豊でそこそこ不安。枠も微妙。まあ、3着だけ
消16 タイトルホルダー
大外枠、かつ乗り替わり諸々で消します。
こんな感じで、24日に授業受けながら書いた記事は終わりにしようかなと。いつきからの遅めのクリスマスプレゼントでした。皆さん良いお年を。