オタクに優しいギャルも、ドジっ娘メイドも、いるんだよ
AVCC2021 12/25 担当、7期の鎌鼬(@Wind_Beast)です。
世間は何やら浮かれムードのようですが、文章の上ではそういったことはあまり関係ありません。
なぜなら、この記事を読むのが今日とは限りませんし、逆に今日これを読んでいる人がそんなムードの中にいるとは思いません。思いたくありません。
あなたに言っているんですよ。そう、あなたです。
といっても、ウケを狙っているタイトルの割にはさっぱりとした記事にしたつもりです。最後までお付き合いいただければと思います。
ちなみにAVCCの今日の担当としては僕は裏番組で、表の担当者は東大生プロ雀士のいつきさんです。
麻雀プロの世界の話と、それと例年通り有馬記念の話をしてくれています。ぜひそちらもどうぞ。
VTuberが最近流行っているらしい
前置きは少なめに本題に入っていきましょう。見出しにもある通りVTuberの話です。
流行っていると聞いて、「そうなの?」と思う人がいれば、「いや、最近っていつの話だよ……」と思っている人もいるでしょう。
それもそのはず、この手の言葉なんて毎日のように言われています。
ただ、最近改めて流行の波が広がっていることも事実です。
例えば、この「AnotherVision Countdown Calendar」という企画が2017年に始まって今年で5回目になるわけですが、"VTuber"という単語が出てくる記事は多くあれど、記事一本丸ごと使って布教するものが出たのは今年が初めてです。
熱量のある記事を読みたい方はこちらをどうぞ。
これを読んでいるあなたも、インターネットのどこかしらで話題くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
あのヒカキンがVTuberになったり、Youtubeでのスーパーチャットの合計金額ランキングでは上位がVTuberだらけだったりと、大きな話題も少なくはありません。
謎解きの面で見ても、今年は大手グループのにじさんじやホロライブがイベントを開催したこともありました。*1*2
オタクが本当に必要だったもの
「VTuberが流行ってから日常系アニメが衰退した」なんて噂があります。
又聞きの又聞きのその又聞きみたいなものなので話自体の信憑性については疑問があるところではありますが、その主張については一理あるとも言えます。
VTuberは基本的に個人の活動ではありますが、コラボで配信をすることも多々あります。その時は一緒に配信をしているわけですから、必然と会話をすることになります。
その会話の内容は、何気ない日常の話だったり、時には仲の良さが伺えるような小突き合いをしたり、ジョーク交じりの話をしたりなんかもするでしょう。
そんなやり取りは、「好きなキャラクターが会話をしている」という風景を見たかったオタクにとってまさに求めていたものなのではないでしょうか。
なんだ、もう漫画を読まなくても、ほぼ毎日のように仲のいい女の子たちの会話を眺めていられるんじゃないかと、そう思われるようになってしまったというわけです。
言ってしまえば「事実は小説よりもてぇてぇ」ということなのでしょうね。*3
君は主人公になれる
日常系以外にも、人気な小説や漫画のジャンルは数多くあります。
そんな中でここ数年で人気なフォーマットの一つに、「◯◯さん」があります。例えば『からかい上手の高木さん』とか『宇崎ちゃんは遊びたい!』とかのことです。
「◯◯さん」漫画にたいてい共通していること、それは冴えない主人公目線で物語が進んでいくということです。主人公がヒロインと他愛のないやりとりをしたり、時にはいい感じの雰囲気になったり。
そんな主人公は、ヒーロー漫画のように世界を救いもしなければ、スポーツや音楽で世界一を目指しているわけではありませんが、ヒロインとの楽しい日常が保証されています。
これってまさに、VTuberの配信を見て、コメントを通じて会話をしている視聴者そのものであると言えないでしょうか?
VTuberの配信を見ているとき、オタクは「◯◯さん」漫画の主人公になっているのです。
フィクションにしかいないと言われていた存在は、現代の技術によって"生きている"存在となったのです。
オタクに優しいギャルや、
ドジっ娘メイドは、
ここにいました。
オタクはみな、あの日あの時読んだライトノベルや漫画の幻想を、常に抱き続けて生きているのです。
声のいいイケオジだって、
エッチな女騎士だって、
もう、いない存在ではないのです。
議論は続くよ、どこまでも
VTuberはキャバクラに例えられたり、地下アイドルに例えられたり、それらの話題が尽きることはありません。悲しいことに、オタクはお気持ちを語りたがる生き物です。
話はいくらでも広がるかもしれませんが、この記事ではここまでとしましょう。
そうそう、なんでも揃うことでお馴染みのAVCCにはVTuberが書いた記事だってあります。(びっくり!)
内容はVTuberとは関係なく、「言葉」についてのお話なので興味がある方はどうぞ。
AVCCは今年も、今日では終わらず12/31まで続きます。
新年を迎えるまでの暇つぶしとして、ゆっくりお付き合いください。
— 名取さな🍆 (@sana_natori) 2018年12月20日
おしまい。
*1:にじさんじ謎解きイベント『名探偵シェリン&三枝 最初の事件〜いなくなった文野環をさがせ!〜』
https://event.nijisanji.app/nekowosagase/
謎制作:QuizKnock
*2:ホロライブ謎解きイベント『hololive ERROR ~ 青上高校からの脱出』
https://hololiveerror.hololivepro.com/
謎制作:よだかのレコード