好きな言葉7選

f:id:Another_Vision:20211210203412p:plain



 

乾季に歓喜、雨季もウキウキ。

8期のえゆねるです。

 

ご存知ない方も少なくないかと思うので簡単な自己紹介を。

ボドゲとかお笑いとかが好きな21歳です。

AnotherVisionとは別に、早稲田の謎解きサークルalgoにも所属しています。

 

アナビではエンジョイ勢として謎解いたり作ったりの日々です。

今年は持ち帰り謎『case:P』の制作をしたりしました。

 

case:P、面白いよね~

謎解きとして面白い!って言ってもらえるのはありがとうございますなんですが、

ケースピーって言葉の響き、良くないですか?

 

イメージとしては、”ケース”はシュッとした響き。

”ピー”は機密っぽい感じ。

そんな”ケース”と”ピー”、2つが相まって洗練された雰囲気があります。

ビジュアルともマッチしてますよね。

 

こういうの音声学の観点から見たら、破裂音とか無声音とかの話になるんじゃないでしょうか。

知らんけど。

 

 

なんにせよ、人それぞれビビッとくる言葉ってありますよね。

言葉の意味が好きであったり、語感が好きであったり、ラジバンダリ。

僕にもあって、それのひとつがcase:Pなんです。

 

そんなこんなで今日は【僕が好きな言葉7選】を勝手に紹介していきます。

7つのジャンルから独断と偏見によって選ばれてしまった「いい感じの言葉」が、ついに一堂に会します。

 

だいたい語感重視で選んでいます。

論理的な意味はそんなに考えていなかったり。

なので目で追うだけじゃなく、ぜひ一度口に出してみてください。

 

 

あたかも脈絡があるかのような導入ですね。

 

考え方が逆です。

僕が脈絡を作ったんです。

 

 

それではいきましょう。

 

 

 

 

 

 

エントリーNo.1 漫画 

f:id:Another_Vision:20211209201033j:plain

初手いかついです。

デデデ大王も真っ青のデのデフレ。

 

おやすみプンプン』で有名な浅野いにおの漫画のタイトルです。

言葉の意味はよくわかりません。

というか読んだことないです。

 

読んだことないのにタイトルが好きすぎて、一時期この漫画をスマホの待ち受けにしてました。

 

 

さて、読んだことない漫画のタイトルのどこらへんが好きなんだという話ですが、

同じ言葉繰り返すのってずるくないですか??

思わず口に出したくなる魔力がありますよね。

 

全体としても、早口言葉みたいにコミカルかつキャッチーです。

口に出しているだけで、眺めているだけで、自然と口角が上がってしまう感じ。

 

読んでないのに語ってごめんなさい。

機会があれば読みたいとは思っているんです……

 

 

こんな感じで進んでいきます。

 

 

エントリーNo.2 本

例によって読んだことないです。

ごめんなさい。

分からないので説明はweblio先生に任せます。

 

哲学書。四部作。ニーチェ著。一八八三〜八五年作。ゾロアスター教の教祖の名を借りた主人公の口を通して、キリスト教的な道徳を否定し、人間自身の可能性を極限まで実現して、権力への意志を遂行する超人の道徳および永劫回帰の思想を説いた。二〇世紀ヨーロッパの思想・文学・芸術に対して巨大な影響を与えた。

 

やっぱり分かりませんね^^

ツァラトゥストラさんの考えたことが収録されているんだろうな、っていう赤ちゃんみたいな感想しか出てきません。

読んでいないので内容が分からないけど、たぶん読んでも分からないような気がします。

 

 

じゃあどこが好きなのか。

1から10まで語感です。

 

ツァラトゥストラの時点で破壊力バツグン。

なめらかに淀みなく読めちゃいます。

一方でtの音が3つ等間隔に並んでいてメリハリがある。

 

なめらかなのに力強さを感じるリズム。

氷上を滑走しながらステップを踏んでいるかのようです。

 

 

さらにツァラトゥストラでは飽き足らず、かく語りき、で畳み掛ける。

まず言葉としてオシャレ。

「こう言った」で良いところを「かく語りき」。

ただの古語なんだけど、どこか隠しきれないスマートさが滲みでてる。

 

そして語感も素晴らしい。

キレ良く読みたい。

6文字、11音を同じだけの時間かけて丁寧に読みたい。

 

なめらかつぁらとぅすとら、カタカナカクカタリキ。

最高すぎる。

一度も読んだことのない愛読書です。

 

 

エントリーNo.3 言葉

  • 言い得て妙

f:id:Another_Vision:20211210203409p:plain

「うまいこと言ってんねぇ!」みたいな意味の言葉です。

 

口に出したとき、終始落ち着いているトーン。

でもどこか不安で不可思議な感じ。

なんとも形容し難い渋さがあります。

 

妙って言うときの下からえぐれる感じも癖になりますね。

あと言い得て妙それ自体が言い得て妙、みたいな自己言及っぽさも好き。

 

なんか目立たないけど実力抜群のキャラ。

たぶん魔法攻撃使ってくる。

 

日常で自然に使ってみたい日本語でした。

会話で相手からさらっとこんな言葉が出てきたら、謎のこなれ感ありませんか?

 

 

エントリーNo.4 曲

  • 絶叫モブB


www.youtube.com

お次は梨本うい作詞作曲のボカロ曲のタイトル。

『しにたがり』『ペテン師が笑う頃に』でおなじみ、ダークな小気味良さが特徴のPです。

 

絶叫モブBって聞いただけで想像が膨らみます。

モブキャラのBが絶叫しているんだろうな。

モブであるが故の日々の鬱憤とかをぶちまけるのかな。

しかもモブの中でもAにすらなれずに二番手のモブB

 

Aという単語を出さずに、「絶叫」「モブ」の2単語からAを想起させるB。

言葉の使い方がすごい。

 

 

語感も好き。

ゼッキョーはダークな雰囲気を纏いつつ、絶叫の意味通り爽快に叫べる。

しかし「もぶびー」で完全に息が詰まる感じ。

ぶびーの語呂の悪さ、悪魔的すぎる。

 

5文字で漢字、カタカナ、アルファベットが網羅されてるのも地味に推せる。

コンパクトな曲名の中でアングラ感が極まってます。

 

 

エントリーNo.5 俳句

  • 桜咲く頃鳥足二本馬足四本(さくらさくころとりあしにほんうまあしよんほん)

f:id:Another_Vision:20211210193248p:plain

江戸を生きた俳人、上島鬼貫の句です。

僕がこの俳句にはじめて出会ったのは、幼少期習っていた公文の国語の教材。

そのとき覚えた衝撃は今でも思い出します。

 

なにこれ。

こんなの、あり?

てか意味わからん!

 

当時の僕の俳句に対するイメージといえばせいぜい

「575でリズム良く読もう!」

「情景なんかがオシャレに読めちゃうとポイントアップ♪」

くらいななものでした。

 

一方この句。

リズム崩壊、意味不明。

そりゃ桜綺麗だけどさ、桜入れときゃ良いってもんではなくない??

 

あまりにも斬新で、印象的すぎて、でもどこか惹かれる部分があって、今日まで覚えています。

 

 

ちなみにこんな感じの解釈があったはずです。

桜って綺麗だよね。

そういえば、鳥の足は2本だから空を飛んで木に止まれるし、馬の体を支えるのには4本足がちょうどいい。

すべてがうまくいっている世界に私たちは生きているって奇跡じゃない?

みたいな。

 

この解釈を聞き、なるほどね〜って腑に落ちた記憶があります。

いや確かに思いましたよ、

「この句を575に収めるのはうまくいってなくていいんか?」

って。

 

でも上島鬼貫って人を調べたところ、俳句にとても強い人だったらしいです。

なので字余りにもちゃんと意味があるんだと思います。

たぶん。

 

解釈はうろ覚えだし、そもそも俳句を何も知らない素人が解釈を与えるのが許されることなのかもわからない。

けど、なんか良い感じですよね。

響きも意味も。

 

 

エントリーNo.6 芸人

f:id:Another_Vision:20211210192727j:plain



吉本興業所属のお笑いコンビ、ニッポンの社長

 

僕がこのコンビ名を知ったばかりの頃は、なんか鈍臭い感じがあまり好きじゃなくて食わず嫌い(見ず嫌い)していました。

ニッポン名乗ってる時点で既に「お、おぉ」って感じなのに。

社長て。

絶妙に直球というか、なんというか……

端的に言ってダサく感じました。

 

とあるインタビュー記事でコンビ名の由来を聞いてからです。

180度見方が変わったのは。

曰く、

「ダサい名前の方が飽きが来ない」

らしい。

なんと、自分たちのコンビ名のダサさを心得ていました。

 

 

はじめに何か名前をつけようとするときって、ついついカッコよさとか目新しさを求めちゃいませんか?

僕は求めがちです。

先を見据えて安定した名前をつけるっていうのはよくある話だけど、それを通り越して「ダサい」名前をつけるとは……恐るべし。

 

ちなみにニッポンの社長はかなりシュールで異端な芸風です。

それでこの芸名っていうのも推せます。

 

 

エントリーNo.7 九九

エントリーNo.7

6=18(さぶろくじゅうはち)

f:id:Another_Vision:20211210203405p:plain

熾烈な争いが繰り広げられた九九界からは、3×6=18が無事ノミネート。

 

ここで一旦、3の段をおさらいしておきましょう。

さんいちがさん

さんにがろく

さざんがく

さんしじゅうに

さんごじゅうご

さぶろく……

さぶ……

ぶ?!?!

 

呼ばれてもないのに突然やってきた、ぶ。

部外者ながらも主張が激しすぎず馴染んでいる、ぶ。

その後九九表に二度と姿を現すことはなかった、ぶ……

 

もはや哀愁すら感じます。

ぶの一点突破で見事選ばれました。

やっぱり何事においても、ひとつ絶対的な武器があるのって強い。

 

あと忘れちゃいけないけど、18って綺麗でいいですよね。

数として。

いくら「ぶ」が強いとはいえ、さすがに3×6=73とかだったらノミネートしていなかったことでしょう。

 

 

ちなみに3のことをさぶって読むこと自体はそんなに珍しいことではないらしいです。

3は元々さむと読まれていて、日本語はmとbの区別が甘いからどうのこうの。

たしかに考えてみれば、寒いをさぶいって読んだり、三郎をさぶろうって読んだりします。

 

え、4×7=28の方が好きだって?

ししちって語呂の悪さ、ふざけているんでしょうか。

ユーザーを馬鹿にするのも大概にしてください。

 

 

終わりに

 

当初の想定よりニッチな言葉が並んでしまった感じがあります。

知らんやつが書いた知らん言葉の解説をここまで読んでくれた皆様はありがとうございます。

過酸化水素水とか部分分数分解とかを期待していた人はごめんなさい。

 

とんれんさんの記事「ほぼ格言ショップ」と若干テーマ被ってますね。

被ってないかもしれません。

布団被って寝ます。

夜中の6時なのです。