大学の書籍部で漫画を買う

どうも、7期の Eddie です。


2021 年も残すところあと3日となりました。凍えるような日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。2022 年が皆さんにとってより良い一年になることを、心の底から祈念しております。いやマジで。


さてそんな風に他人の幸せを願うことのできる僕は、AnotherVision の極東■■戦略最高指揮官を務めています(都合上、一部を伏字にしています)。これは正式な役職名ではなく、僕が勝手に改めたものですが、来年以降もこの名称を受け継いでいけばいつか正式に認められるのではないかと考えています。いや、祈っていると言ったほうがいいでしょうか。皆さんの来年の幸運よりも、むしろこちらを熱心に祈っています。極東■■戦略事務局の後輩には、他のすべての規則を破棄するとしてもこれだけは守るように伝えるつもりです。


さてそんな風に肩書きの継承を願うことのできる僕は、謎解き制作においては主にテキストまわりを担当しています。とはいえ制作に参加することは多くなく、今年はもうテキスト班を名乗るのは無理かなと思っていたんですが、ありがたいことに駒場祭出品の持ち帰り謎「セント」の制作に補助として参加させていただいたことで、なんとか首の皮一枚残すことが出来ました。


「させていただく」という言い回しは過剰な敬語として批判されることも多いですが、この場合は本当に参加「させていただく」くらいの控え目な気持ちで参加したのだということは声を大にして言っておきたいし、余裕があればそういう入れ墨を額に入れておきたいと思っています。余裕があればですが。


自己紹介が済んだところで、今回の目次です。雑記ですので、テーマや繋がりはありません。 

 

 

*同日公開のぽにょの記事はこちら

 

 

偏見的アナビ語辞典(執筆断念)

当初の予定では、AnotherVisionの中でよく聞くような言葉や、AnotherVisionに関わりの深い物事を、主に僕の記憶の中から採集したうえで、それらを極めて偏見的に解釈し独自の意味づけを行おうとしていました。

Another Vision

【意味】余計なスペース。

【用例】だから君の設計にはAnother Visionが多すぎるんだよ。建築科の1年からやり直したらどうだい?

しかし書いているうちに、これはコンプラに引っかかるのではないかという疑いが強まり、念のためにAVCC統括のえっふぃくん(正確には僕の心の中のえっふぃくん)に確認を取ったところ「これはあきまへんがな」とのことだったので、執筆を断念しました。

 

ただ現実のえっふぃくんに確認をしてもらう前に自分で思いとどまれたのは非常に良かったと捉えています。実を言うと去年のAVCCで、ほんのごく一部コンプラに引っかかって削除を余儀なくされた箇所がありました。その日から毎日こんぷら(こんぷらごぼう)を食べ、コンプラ(コンダムのプラモデル)を組み立て、コンプラ(Kong & Price)の曲を聴くことでコンプラ意識を高めてきましたが、今回はその成果を見せることができました。

 

以下、『偏見的アナビ語辞典』の中で掲載可能と判断されたものをいくつか。

学生会館のコンセント

【意味】貴重な存在。転じて、争いのもと。

【用例】社長にも物怖じせずに意見を言える島本さんは、この会社にとって学生会館のコンセントだ。

 

僕が議事録書くとホントにぐちゃぐちゃになっちゃうんで

【意味】面倒くさいこと。

【用例】「経理部の島本さん、また社長と喧嘩したらしいよ。」「えー、それは僕が議事録書くとホントにぐちゃぐちゃになっちゃうんでだね。」

 

別解あったわ

【意味】やるせない気持ち。

【用例】結局社長のお気に入りが出世していくんだもんな。そりゃ島本さんだって別解あったわにもなるよ。

 

かぐや様は告らせたい』を買ったぜ!書籍部で!

昨年の9月、僕はジュンク堂吉祥寺店で漫画『かぐや様は告らせたい』を19冊購入しました。その経緯については去年のAVCCの記事をご覧ください。

 

その『かぐや様』なんですが、12月17日に第24巻が発売しました。

 

僕はしばらく忙しく過ごしていたこともあって、発売情報については事前に関知していなかったのですが、17日の昼、本郷キャンパスの図書館でTwitterを見ていた(もちろん勉強の息抜きとして)ときに偶然それを知りました。

 

あら、いいじゃない、と思って、そのまま書籍部に行って購入することに決めました。

 

もう僕も、表紙にかわいい女の子の絵が載っているとか九州男児としてのプライドだとかを気にしてラブコメ漫画を買うことに躊躇したりはしません。慣れましたから。

 

ただ今回は、大学の書籍部というのが若干の難点です。ジュンク堂TSUTAYAなど一般の書店とはわけが違います。大学の書籍部は、第一義的には学術書を買う場所であり、大学生協会員に対する書籍価格10%オフサービスも、基本的には学業支援のための制度だと思います。

 

そういう場所で漫画のような娯楽的傾向の強い本を買うのには、多少の心理的抵抗があります。俺はここで『かぐや様』を買ってもいいのか? 俺は『かぐや様』を自分の学業に役立てるつもりなど微塵も無いんだぞ? 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』だぞ? 『かぐや様は告らせたいの倫理と資本主義の精神』じゃないんだぞ? それなのに大学生の特権を利用して10%オフで買ってもいいのか?

 

そういう精神的苦悩を内に秘めつつ、書籍部に入りました。

 

入るとすぐに、レジの真横の棚に『かぐや様』第24巻が並んでいることに気がつきました。さすが発売日だな、書籍部にも置いていやがる、と嬉しく思いました。しかし同時に、これからそれを買うことへのプレッシャーも感じました。

 

もしかしたらこれは試されているのかもしれない。大学の書籍部に置いてある漫画は、商品ではなくて、書籍部で学術書ではなく漫画を買ってしまうような腑抜けた大学生を選別するためのトラップなのかもしれない。

 

イラストやデザインの入門書と一緒に買うならまだしも、漫画単体で買ってしまえば即刻アウト。学生証の提示を求められ、名前と写真を控えられて、次回利用時からは「あ!基本的には学術書の購入を手軽に行えるように設置されている大学の書籍部で、しかも生協会員を対象とする書籍価格10%オフ制度が学業支援を目的としたものであることを当然理解していながら、平気で個人的娯楽のために漫画を買うことのできる井手さん(僕の本名)、いらっしゃいませ」と言われるような事態に陥ってしまうかもしれない。それはかなりまずい。

 

というのはまあ行き過ぎた妄想で、まさか大学の書籍部がそんな乱暴なことはしないでしょうが、いったん僕は『かぐや様』から離れ、店内をぐるっと見て回ることにしました。腑抜けた学生の烙印を押される・押されないに関わらず、大学の書籍部で、しかも入ってきていきなり漫画を買うというのは、やはり恥ずかしかったからです。店内で適当に時間を潰すことで「俺はかぐや様24巻を買うためだけに書籍部に来たんだぞ!」というオーラを消すことにしました。

 

そこで僕は何となく哲学書コーナーに行き「最近俺カントの純粋理性批判の内容に疑問を感じているんだけど、この疑問を自分の学術的主張の段階に昇華する上で役立つような優れた研究書ないかな~」というような雰囲気を全力で醸し出したり、「ああこういうやつが将来の日本を背負っていく人材になるんだろうな」と周囲から尊敬される天才学生のごとき威圧感を放とうと努力しながら話題書を読んだりして、機が熟すのを待っていました。

 

そうしている内に、2人の男子学生が書籍部に入ってくるのが見えました。なんと彼らは『かぐや様』を手に取ってそのままレジに向かったのです!

 

驚きました。まさか志を同じくする者がいたなんて。しかも「かぐや様を買いに来たぞ!」オーラを消さず、鼻息荒いままに堂々とレジに並ぶなんて。

 

僕は、今しかないと思いました。冷静に考えれば愚策とも言えるんですが、僕は『かぐや様』を手に取って彼らの後ろに並びました。『かぐや様』、みんなで買えば、怖くない。そういう気持ちでした。そしてとうとう大学の書籍部で、浅ましくも漫画を購入しました。

 

レジ打ちをしていたのは比較的年配の女性でしたが、3人連続でラブコメ漫画を買いに来るという惨状を見て、「ああ、東大も落ちたな」と思われたかもしれません。もしそうなら東大生の皆さん、ごめんなさい。

 

あと『かぐや様』がたくさん売れたことで、「2021年、東大で最も売れた本!」として宣伝されるのがラブコメ漫画になってしまう可能性も0ではなくなりましたが、もしそうなってしまったらごめんなさい。あとこういう発言をすることで「東大で最も売れた本は、真面目な本でなければならない」という印象を不必要に与えてしまってごめんなさい。あと「ラブコメ漫画は真面目な本とはなり得ない」という誤解を生みかねない発言をしてしまってごめんなさい。先回りして謝ることで批判を避けようとしてごめんなさい。あとこの前僕がイライラしていたときに家に勧誘にきたcoopの人に冷たい態度をとってしまってごめんなさい。

 

えーっと、なんかもう話が逸れてしまったんですが、要するに僕が何を言いたかったかというと、例えば京大の書籍部でバカっぽい本を大量に買えば、「京大で最も売れた本」をバカっぽい本にすることができるよね、ということです。

 

noteを書こう!

ご存じの方も多いと思いますが、noteとは主に文章の形で情報を発信できるプラットフォームです。ご存じの方も多いことに期待して詳しい説明はしませんが、まあ簡易的なブログみたいなものです。Twitterと同じように、誰かをフォローしたり、記事に「スキ」(いいね)をつけたりすることも出来ます。ちなみに誰かがスキしてくれた時に自動表示するお礼の言葉を設定することも出来ます。よくわからないという人は、試しに僕のnoteの記事にスキしてみてください。なんとnoteでは、アカウントを持っていない人でもスキをつけることができます(狡猾な誘導)。

 

みなさんも、たまには長文発信してみるのはいかがでしょうか。Twitterアドベントカレンダーだけでは書ききれないこと、書けないこと、いろいろある人もいると思います。noteなら、好きな時に好きなだけ書けますよ(もちろんコンプラは守らないといけませんが)。まとまった文章を書く練習としても有効だと思います。書かなくても、いろんな人の投稿を読むだけでも楽しいですよ。とりあえずアカウント作成だけでもどうぞ。

 

僕のアカウントはこちらです。

 

今年の8月から始めました。Twitterもインスタもそこまでやってないので、今はnoteがメインの情報発信媒体です。月に何本か、まあ何かしらを書いています。謎解きの話などはしていません。

 

本当はこの記事に合わせてnoteにも一つ投稿して、ここにリンクを貼りたかったんですが、間に合いませんでした。近日中に何か書くと思います。とりあえずここには過去のいくつかの記事のリンクだけ貼っておきます。ただの宣伝ですが、まあアドベントカレンダーの続きだと思って、よければ(以下の記事は、AnotherVisionとは無関係に個人として投稿したものです)。

 

 

おわりに

全部読んでくださったのかどうかはともかく、最後までスクロールしてくださってありがとうございました。そして今年もアドベントカレンダーを企画・統括してくれたえっふぃくん、および僕の心の中のえっふぃくん、本当にありがとうございました。ではみなさん、よいお年を。