【第一稿】テキスト班マニュアル

テキストマニュアル
文責:ぽにょ

 

《目次》
このドキュメントの目的
テキスト班の仕事
 仕事の意義
 仕事の種類
 仕事の流れ
非テキスト班にお願いしたいこと
その他Tips


【このドキュメントの目的】
テキストという技術職が何をしているかの可視化。
 テキストは技術職のなかでも地味な部類なので、仕事が理解されないことによる弊害があったり、テキスト班に入りにくかったりする。したがって、テキストの仕事を明文化しようと試みている。


【仕事の種類】
対外的なテキスト全てが仕事の範囲だが、この文章では特に謎解きコンテンツ制作にテキストとして参加した人が担当する仕事に注目する。

[仕事の例]
コンテンツ内
・タイトル
・司会原稿(前説・解説)
・注意事項
・ストーリー
・コンテンツ上説明が必要な概念についての説明
・指示文

コンテンツ外
・キャッチコピー
・告知用文章


【仕事の流れ】
①発注、確認
主にMから発注が来る。書いてほしい内容、書かないで欲しい内容、分量、スタイル(文章のテンションを含む)などが発注に含まれていると理想的。含まれていない場合や追加で聞く必要があることは聞いて、擦り合わせを行う。

②書く
実際に書いてみる。書いてみないと始まらないので書く。迷った表現に関しても書いて見比べることが大事。書く。

③チェック
DM、その他のテキスト班を中心にテキストをチェックしてもらう。分かりやすいか、バグはないか、文法的リズム的に問題がないかなどをチェックしてもらう。出来るだけ複数の人に見てもらうのが好ましい。

(④その後)
テキスト班の書いたテキストで仕事が終わることは多くない。基本的にはデザイン班やシステム班に渡して反映してもらうことが多い。ので、きちんと締切を守り、後の仕事に響かないようにしよう。


【非テキスト班にお願いしたいこと】
・テキスト班は複数人声をかける。
テキストは他人にチェックしてもらうことがすごく助けになるもの。基本的には最低限2人には依頼してお互いの文章をチェックしあうのが理想的。もしくはチェック用に一人外部から人を呼んで欲しい。コンテンツ制作にテキストが一切ない、ということは本当に稀なケースなので、軽視せず、基本的には一人(+助っ人)でもいいので声をかけるべき。

・発注では、分かり切ってると思っていることでも言語化する。
テキストを書く行為は今まで会議で曖昧になっていた部分の境界をはっきり引く行為になることもある。どの話をどれくらいの深度でするべきなのかは謎解きの難易度にも関わることもあるので重要なところ。


【その他Tips】
・議事録を取るのは意外とみんなできる訳ではない、かも。
テキスト書ける人は言語化や構造化が上手い傾向にあり、かつ議事録を取るにはそういう能力が求められがち。意外にも議事録を後で見た時に理解しやすい議事録を書くのは難しいので、テキスト班の人は積極的に書く担当に立候補してもいいかも。そして、議事録書くの得意な人は意外とテキスト班に向いているかも?(ただし、速く書くのは苦手だけどゆっくりなら書けるという人もいるので必ずしもイコールではない。)

・テキストを書く時、必要なのは、言語化と構造化。
もちろん文章の上手さや語彙力は武器になる反面、謎解き制作においては、最低限、必要な情報を必要な深度で確実に伝える、ということがとても重要になる。そのためには言語化と構造化が重要。制作している上で常識、前提となっている概念もしっかり言語化して説明する、そしてそれらの概念たちを適切な順番で並べたり、概念の一般性のレベルに合わせてインデントするなどが必要になる。

・書いてみることが大事
最初から素晴らしい文章が書けるぞ!と思って書く人は少数。自信がないところは補ってもらおう、色んな人にアドバイスを貰おうという前提で一旦書いてみることが大事。語感とかも書いてから見直していこう。書き始めることが大事。