こんにちは。AnotherVision8期のたんじです。
今年もAVCCに参加させていただきます。
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12月13日の担当ひとり目、しっかり前日に記事を書き上げるタコワサビさんの記事はこちら →いろんなゲーム - AnotherVision Countdown Calendar 2021
私は映画が好きです。今年もいろいろ観ました。
映画館に通うのも、ネットで漁るのも、あと、「映画会」を3回くらい開催して、数人で映画を持ち寄ってぶっ続けてみるというのもやりました。
良い試みでした。またやりたいな〜
去年は、B級含有率がやたら多いスロットを回して映画紹介する記事*1を書きましたが……
今回こそは、サメとかわにに邪魔されずに、今年観た映画を部門別におすすめしていきたいと思います。
各種見放題でも観れるものが多いので、ぜひ観て欲しいです。
✨重厚なストーリー部門✨
最近寒いですよね。寒い時って、なんか、1人でゆっくり、重厚な物語を楽しみたい!ってなりますよね。
そんなあなたにおすすめの二本。
①セブン
ちょっと古めですが名作としてすごく有名な一本ですね。
「七つの大罪」に基づいた連続猟奇殺人をベテランと新米刑事のコンビが追い、その先には・・・というハラハラドキドキ、ダークなサスペンススリラー。
「驚愕のトリックを当てよう」という部類の映画ではありませんし、やったぜ!みたいな爽快感は無いですが、題材は王道と言えると思います。
鬱々としたなかで、衝撃の展開に心揺さぶられ、考えさせられる、といった感じで余韻たっぷり。
主題歌 、デヴィット・ボウイの 「ハーツ・フィルシー・レッスン」もめちゃくちゃかっこいい。
David Bowie - The Hearts Filthy Lesson (Official Music Video) [HD Upgrade] - YouTube
本編は特に、グロテスク描写そこそこあるので注意です。
②パピヨン(2019版)
大長編脱獄映画の名作を、2019年にリメイクしたものです。
舞台はギアナ、絶海の孤島にある地獄のような刑務所。
マフィアに嵌められ収容された、胸に蝶の刺青がある男「パピヨン」と、偽札の大量製造で捕まった大詐欺師「ドガ」のお話。
肉体派のパピと、頭はいいが非力なドガの凹凸コンビがいい感じ。
あと刑務所あり得ん過酷。無理。絶対無理。
パピのモデルとなった人間の自伝をもとにしているので、スケールも大きく、キャラクターの壮絶な人生をほとんど描き切っています。ものすごい厚み。
2人のクソデカ感情が正直友情を超えてたり、あらゆるものの持ち運びにお尻が大活躍していて汎用性が高すぎたり、いろいろと突っ込みどころはありますが、ラストは本当に美しくて泣いてしまいました。
おすすめです。
逆に、「重厚な物語とか知るかよ!そんなこと考えたくないよ!」という方は、スカイ・シャークを観たらいいと思います。
なぜなら、スカイ・シャークという映画は、物語を理解するという段階を踏めないからです。ないものの厚さははかれません。
✨技巧派部門✨
寒い時って、あっと驚くなにかや、挑戦的なコンセプトの魔力を浴びたいな、と思いますよね。
そんなあなたにおすすめの作品を紹介します。
③THE GUILTY(ギルティ)
個人的に今年かなり好きだった作品です。
なんとこの映画は主人公が部屋で電話してるシーンしかありません。
911の通報センターに勤務する主人公が、ある通報電話からはじまる、ひとつの誘拐事件を電話の向こうの声と音だけでどんどん推理し、解決に奔走する という作品です。
本当に電話してるだけです。
だけなんですけど、楽しめるし、ちゃんと展開があって、緊張感があって、人間の想像力ってすごいというか、つまり私たちの頭の中でそれぞれ違う映画が完成しているんですよね。
あんまり多くは語りませんが、1人でイヤホンで観るのにぴったりのいい作品だと思います。超おすすめ。
逆に、「コンセプトとか仕掛けなんて、そんなものいらねえよ!」という方は、スカイ・シャークを観たらいいと思います。
なぜなら、スカイ・シャークには、「現代に蘇るナチス」の「ゾンビ軍団」が「ジェットサメ」を操るという要素が含まれており、お互いがお互いを破滅に導いた結果、もうコンセプトという概念が存在していないからです。
✨何も考えず笑おう部門✨
寒い時って、何も考えずにゲラゲラ笑って、元気になりたいですよね。1人でお酒とか飲んで馬鹿笑いしてもいいし、みんなで笑うのもいいですよね。
④エボリューション
私この映画大好きでもう8回くらいみています。*2
平和な超おバカコメディSFです。
アリゾナに落ちてきた隕石から、エイリアンが急速な勢いで進化し、どうなっちゃうの〜!? という作品。
生物学教授のアイラ、地質学教授のハリー、消防士見習いのウェインの3人がドタバタと奔走します。
ブラックユーモアとおバカ要素たっぷりで頭を空にできます。
2001年の映画なんですが、ジュラシックパークの制作陣が入っているらしくCGの質がめっちゃ高くて、そこがまた笑ってしまいます。
日本語吹き替えで観るのをお勧めします。セリフが迫真で面白さが倍増するからです。
ちなみに、この映画のこの音楽どこかで聴いたことありませんか?
答え*3
逆に「レーティングは各方面で限界を超えろ!人は意味もなくサメに食べられるかゾンビに襲われるか空に投げ出されるかetcしろ!」という方は、スカイ・シャークを観たらいいと思います。
なぜなら、スカイ・シャークはあらゆる面で文句なしのR18+作品だからです。審査委員会も救えないからです。ただただR18なのではなく、「単純にもうなんか意味が分からなくて苦しい」という意味でも18歳以上でないと耐えられない苦痛を伴うからです。
✨憂鬱映画部門✨
寒いときって、逆に自分自身ももっと落ちていきたいというか、美しい憂鬱を感じたいですよね。ちょっと難解だったりとか、そういうのもいいですよね。
⑤メランコリア
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」「ニンフォマニアック」などで有名な重重映画の巨匠ラース・フォン・トリアー監督の描く終末SF叙事詩(DVDパッケージ裏に書いてあったのを引用)です。
二部構成のたいへん詩的な映画です。
惑星「メランコリア」が接近し、終末を迎えるのでは?とにわかに騒がれている世界。
街から断絶された大邸宅で行われる、主人公で鬱病をわずらう「ジャスティン」の結婚式。
「おかしい側」として扱われる彼女の葛藤はまさにみる鬱 という感じです。
しかし、いざ世界が滅亡に向かいだせば、逆に一番冷静になっていくジャスティンと、あんなにしっかりしていたのに、だんだんおかしくなっていく姉、クレア・・・
冒頭の映像も本当に美しくて、気持ちは沈むのになんだか言い表せない余韻に浸れます。おすすめ。
逆に「美しい憂鬱なんていらねえ!というかもう、感情の動きは何もいらねえ!全てを破壊しろ!空飛ぶサメアタック!」という方は、スカイ・シャークを観たらいいと思います。
なぜなら、トレーラーを見るだけで、感情が破壊されてしまうからです。
どうして・・・・・・
どうして私は・・・・・・
どうして私は観てしまったんだろう・・・・・・
映画館で・・・・・・・わざわざ・・・・・・・・・駆け込んで・・・・・・・
スカイ・シャークを・・・
さようなら・・・
*1:
年末は、さめときどきわに、そして… - AnotherVision Countdown Calendar 2020
*2:映画をみる会にも無理やり持っていきました。同じく主催者のもずくさんがめっちゃ笑っててよかったです。
*3:世界の果てまでイッテQ!でよく使われる曲です。実はこの映画のサントラです。全体的に音楽のクオリティもすごい。でも実際どんな場面で使われてるのかみてみるとまた笑えますよ。